PAST TRUNK

光岡昌美( Mizca ) PAST TRUNK歌詞
1.OUT of STEP

作詞:光岡昌美
作曲:渡辺徹

あまりにも冷淡で窮屈な日々の中で
孤独感に良く似てる鈍い残像を覚えてる

夢ばかり見たこんな私に残されたものなら絶望と言う名の闇だった

自分を守る武器ならどんな時でも構えてた
いつでも用意してきたつもりだった
だけど本当はその全て脆いガラスの盾だったなんて
あの頃は気付けなかったの…

どんな物語にも争いは絶えなくて
幸せそうに描いているけど時に残酷で

夢だけを見て生きていくその先に待つものなら崩れ落ちていく理想

自分をかばう鎧ならどんな時でも備えてた
いつでも身に付けてきたつもりだった
だけどそれさえもそう全て凍り砕け散ってしまうなんて
あの頃は気付けなかったの…

自分を守る武器ならどんな時でも構えてた
いつでも用意してきたつもりだった
だけど本当はその全て脆いガラスの盾だったなんて
あの頃は気付けなかったの…

自分をかばう鎧ならどんな時でも備えてた
いつでも身に付けてきたつもりだった
だけどそれさえもそう全て凍り砕け散ってしまうなんて
あの頃は気付けなかったの…


2.inter face

作詞:光岡昌美
作曲:草野よしひろ

いつか見た映画のワンシーンの様に
全てがモノクロに染まり始めた
少しずつぼやけていく周りの景色に
気が付けばひとり取り残されている

意外なくらい速い速度で
取り巻いていくこんな時代には
何かを置き去りにしてきたり
失うものが多すぎる

限りなく現実味を増して行くこんな世界に
僕等はまだ追い付けずにいる
矛盾にも逆回転していく時計は まだ誰にも止められない

遠いおとぎ話のお姫様の夢は
誰よりも幸せなエンドロール
それでもね本当はそんなものひとつも
望んではなくて夢見てもいなかった

“すでに用意されているレールを
はみ出さないように歩いていく”
誰かに作られたシナリオなんて
自分らしさも消えていく

止めどなく理想だけ先走るこんな世界で
僕等は焦りを感じている
矛盾にも逆回転していく時計は まだ誰にも止められない

限りなく現実味を増していくこんな世界に
僕等はまだ追い付けずにいる
矛盾にも逆回転していく時計は もう誰にも止められない


3.dead end

作詞:光岡昌美
作曲:中村久志

目の前にあるモノには触れないで
探ってはいつだって確認してきた
見定めてみたってその先で笑っていられるのが
ここじゃないことは知っている

「いつまでも殻に閉じこもっているんじゃない」なんて
周りは皆そうやって言うけどね
何もかもそんなに簡単に割り切れるくらい強くはない

大人になる度にひとつずつ消してきたモノ
そう その犠牲にしてきた全てのモノは
今になってひとつずつ私を裏切っていく
“鏡にも映らないこんな私は行き場さえも失くしている”

すでに通り過ぎて行った過去達を
懐かしんで羨むことなんてもうないよ
肝心なものならそんな所にはないんだって
いつか誰かが言ってた

閉ざされた明日に期待をしてみることって
一体どれ程の覚悟がいるのだろう
この足の錘が外せないうちはまだ何も望めない

大人になる度に少しずつ身に付けてきた
自分を守る脆く弱い全ての武器も
今になって少しずつ私を裏切っていく
“光を見失ったこんな私は味方さえも失くしている”

「いつまでも殻に閉じこもっているんじゃない」なんて
周りは皆そうやって言うけどね
何もかもそんなに簡単に割り切れるくらい強くはない

大人になる度にひとつずつ消してきたモノ
そう その犠牲にしてきた全てのモノは
今になってひとつずつ私を裏切っていく
“鏡にも映らないこんな私は行き場さえも失くしてる”
“光を見失ったこんな私は味方さえも失くしている”


4.Nothing Spirit

作詞:光岡昌美
作曲:奥田もとい

ずっと何も知らない顔をしてきた
その方が幸せだと思っていたから
目に見えるものばかりをいつも信じては
何よりも大事なもの遠ざけてきた

きっと笑顔なんて似合わなかった
側にいる誰かのその声も
信じてみることさえ恐かった
いつでも逃げ道を探し続けてた

ねぇ いつになったら笑えるの?
ねぇ いつになったら本当の笑顔で笑ってもいいの?
どんなに笑顔でいたって心は笑えなくなっていた

きっと強さだけじゃなくていつかまっすぐに
前を向いて歩く為に弱さも必要
あの頃も不器用すぎて手にしたものさえ
その全て何もかもが消えていたんだ

人は誰もが痛みを抱えて
ひとりきりで生きていくんだね
大人になって行くほどに増えてきた
傷さえ癒せる場所も見えないまま

ねぇ いつになったら泣いていい?
ねぇ いつになったら本当の涙を流してもいいの?

ねぇ いつになったら信じていい?
ねぇ いつになったら本当の明日を信じてもいいの?

疑うことで自分を守ろうとしてばかりいた
信じることで最初の光が見えることも知らずに

ねぇ いつになったら笑えるの?
ねぇ いつになったら本当の笑顔で笑ってもいいの?

ねぇ いつになったら泣いていい?
ねぇ いつになったら本当の涙を流してもいいの? 明日を信じてもいいの?

疑うことで自分を守ろうとしてばかりいた
信じることで最初の光が見えることも知らず


5.Private moon

作詞:光岡昌美
作曲:白戸佑輔

ひとりの夜 月を見上げた
星になったあなたを想って…

幸せそうに寄り添って笑う二人の写真
月明かりに照らされてとてもきれいに輝いている

いつか二人で見た月もこんなふうに優しく微笑んでいた
もう一度… ねぇあなたに会いたくて気が付けば涙溢れているよ

ひとりの夜 月を見上げた
星になったあなたを想って
手を伸ばした 空に伸ばした
あなたの元へ届く気がして…

いつか二人で見た月もこんなふうに優しく微笑んでいた
もう二度と… ねぇあなたに会えなくて気が付けば涙溢れているよ

ひとりの夜 月を見上げた
星になったあなたを想って
繋がってる きっとどこかで
あなたのいないこんな場所でも…


6.Kaleidoscope

作詞:光岡昌美
作曲:渡辺徹

灰色に染まってくこの空は
なぜだかとても悲しく泣いてる
足元に揺れて小さく咲いている花は
信じる強さを持ちながら…

きっと全てがガラクタなんかじゃないんだって
こんな私に気付かせてくれたのは他の誰でもない君だった

もうこれ以上何も失いたくはないから
どうか君だけはずっと離れていかないで
もうこれ以上誰も傷付けたくはないから
どうか君だけはずっと側にいて
いつまでもねぇずっと側にいて…

明日への光見付けられずに
どれ位こうして怯えてきたの?
いつだって強くただ真っ直ぐに歩いてく
君のその背中が眩しくて…

きっと誰かのその温かさを知らない私に
君はいつでも優しい光で滲んだ心照らしてくれていた

もうこれ以上何も諦めたくはないから
どうか君のその声で伝え続けていて
もうこれ以上誰も疑いたくはないから
どうか君のその声で響かせて
いつまでもその声で響かせて…

もうこれ以上過去を振り返りたくはないから
どうか君の手でずっと握りしめていて欲しい
もうこれ以上明日を見失いたくはないから
どうか君の手でずっと繋いでいて
いつまでもねぇずっと繋いでいて…


7.monologue letter

作詞:光岡昌美
作曲:奥田もとい

いつからか書けなくなっていた途中で途切れた君への手紙は
色褪せることを知らずにあの日のまま今でもここで輝いている

止まったままの時計の針と二人の鮮やかな記憶の欠片は
もう二度と戻ることはない
手を伸ばしてももう君には届かなくて…

たったひとつ君に伝えたかったこと
たったひとつ君に届けたかったこと
もう一度だけ偶然会えたらこの想い優しく照らして
たったひとつ君に言えなかったこと
たったひとつ君に聞けなかったこと
あの時何も伝えられずにいた私は ねぇ 今もちゃんと笑えてる?

いつだって隣に寄り添って君と手を繋ぎ歩いたあの道
何も変わらずに今年も揺れている小さく咲いた鮮やかな花

記念日のその数だけ増えてく君からもらった手紙は
何よりも大事な宝物
消えそうな心はまだ今でも君を探してる…

たったひとつ君に気付いて欲しくて
たったひとつ君に分かって欲しくて
あの時何も応えられずにいた私は ねぇ その瞳にどう映ってた?

君がいるそんな日々が何よりきっと当たり前になっていたんだ
たったひとりの君に出逢えたことで私は目に見えない大切なモノを知った

たったひとつ君に伝えたかったこと
たったひとつ君に届けたかったこと
もう一度だけ偶然会えたらこの想い優しく照らして
たったひとつ君に言えなかったこと
たったひとつ君に聞けなかったこと
あの時何も伝えられずにいた私は ねぇ 今もちゃんと笑えてる?

ここに最後の君への手紙を残すから…


8.TRICK

作詞:光岡昌美
作曲:草野よしひろ

理不尽な言い訳ばかり並べて
一体何を弁護してるって言うの?
意味のない言葉に左右される程
私は決して鈍感なんかじゃない

不意に逸らした君の瞳が内に隠した全てを語って
その場しのぎに作った笑顔が何だかやけに不用意すぎてる

いつからか私の心の羅針盤は
偽物の笑顔でさえも見抜いてしまう
飾らない天使の仮面を身に付けてても
本当は悪魔の心抱いていること ねぇ私は全部見抜いてる

ありふれた感情ばかり並べて
それでも全て悟っているつもりなの?
見え透いた演技に同情出来る程
私は決していい人なんかでもない

すでに計算された展開なんて隠されたってね分かってる
出来すぎているストーリーの中でゲームの駒になるつもりはない

いつからか私の心の羅針盤は
偽物の涙でさえも見抜いてしまう
飾らない天使の涙を流してみても
本当は悪魔の期待描いていること ねぇ私は全部気付いてる

いつからか私の心の羅針盤は
偽物の笑顔でさえも見抜いてしまう
飾らない天使の仮面を身に付けてても
本当は悪魔の心抱いていること ねぇ私は全部見抜いてる


9.Real Face

作詞:光岡昌美
作曲:野村真生

何かを求め傷付いては
何も望めなくなって
そんな日々をひきずりながらも
気付けばこんな窮屈な場所で笑えるようになっていた

いつからか真っ暗な夢に捕われて
気が付いた時には抜け出す術さえ見失って
それでも心から笑えることを願ってた

強くなればいいだけの話って周りは簡単そうに言うけどね
強くなることって何よりも一番難しいことだったりするんだよ
何もかも割り切っていられる程全て上手く演じられる訳でもないし
何もかも隠さずに見せられる程そんなに簡単な自信だって持ってはいない


10.Doll

作詞:光岡昌美
作曲:白戸佑輔

ある日目を覚ました私は
何か大切なものが失くなっていることに気付いたんだ
ただ私に用意されていたのは
自分の言葉では伝えられないそんな場所だった

いつでも誰かが作っていたシナリオ通りに演じてた
でもそう繰り返す度に本当の自分さえも見失っていた

本当は私はこんなことを伝えたい訳じゃないって
本当は私はこんなことを歌いたい訳じゃないって
ずっと誰かにただ気付いて欲しかった

どんな逃げたいときも笑ってた
きっと心を持たない人形のようになっていたんだ
泣くことさえも出来ないくらいに
この胸の奥はいつだって崩れそうだった

自分の言葉で伝えたいそんな簡単なことさえも
ねぇそう何も出来ずに本当の気持ちだけが押し潰されてく

本当は私がこんなことを思ってる訳じゃないって
本当は私がこんなことを夢見てた訳じゃないって
きっと誰かに声に出して言いたかった

本当は私はこんなことを伝えたい訳じゃないって
本当は私はこんなことを歌いたい訳じゃないって
ずっと誰かにただ気付いて欲しかった


11.innocence

作詞:光岡昌美
作曲:BOUNCEBACK

振り向けばいつも隣に誰かいて
守られている気がしてた
それでもいつからかひとりきりの寂しさ覚えて
繋いでいたその手を離した

色褪せて滲んでいく空を見上げて
人混みの中はみ出してひとり別の道歩いた

私は何を信じてきたのだろう?
私は何を守ってきたのだろう?
目の前にある花は一輪でも強く咲いていて
あの日見た空を思い出させる

行く宛もなくただうずくまっていた
頼れる場所がなかったから
きっと見せかけだけの優しさなんて欲しくなかった
でも誰か側にはいて欲しかった

強がっていても本当のところは
誰にも言えずに大人への階段を昇ってきたから

私は何を探してきたのだろう?
私は何を手にしてきたのだろう?
大切な宝物抱えて守っている子供を
見ては自分と重ね合わせた

私は何を信じていくのだろう?
私は何を守っていくのだろう?
私は何を探していくのだろう?
そして何を手にしていくのだろう?
目の前にある花は一輪でも強く咲いていて
あの日見た空を思い出させる

「もう一人きりなんかじゃいられないのかもしれない」


12.garden

作詞:光岡昌美
作曲:マルヤマテツオ

少し晴れすぎた空を見上げては
大丈夫だってうなずいてみた

そのすぐあとには下を向いて少し泣いて
大丈夫じゃないことに気付かされる

キレイすぎたその横顔にそっと手をかざして
穏やかに笑っているその笑顔にはまだこの花は添えられえない

吹き抜けていく風が今日はいつもより冷たく感じた
全て失ったそんな気がして まだひとりきりじゃ歩き出せない

見慣れている景色が今日はいつもより遠く感じた
君が側にいるような気がして まだこの場所からは離れられない